恵比須神社(末社)
歴史・沿革
赤田神社にお参りされると、大きなお社とは別に、川沿いにもう一つ、少し小さなお社があります。
このお社は赤田神社末社の恵比須神社で、かつては、吉敷木崎に鎮座していました。
今から約130年前に、現在の赤田神社境内に遷されました。
これと同時に、赤田神社の氏子地区内の末社(赤田神社に縁のある神社)のほとんどが赤田神社に遷され、この恵比須神社に合祀されました。
恵比須神社は、今から何百年も前に、摂津の国の西宮(現在の兵庫県西宮市)の西宮神社の御分霊を勧請し、お祀りしたのが始まりと言われています。
御祭神のえびす様は、開運招福の神様として商業はもとより農林水産業、工業などといった人々のあらゆる経済・生産活動の守り神として崇敬されています。
また、福をもたらす福の神として一般の人々からも厚く信仰されてきました。
恵比須神社では、正月3日が例祭にあたり、「おえべすさま」と呼ばれ親しまれてきました。
昔の祝詞には「一番鳥の鳴くよりも早く・・・」とみえ、かつては未明に神事が執り行われ、福を求めて、夜も明け切らぬうちから商売人のみなさんが湯田の芸者さんとともに参拝するなど、近郷から沢山の人々が訪れ、大層な賑わいを見せていたといいます。
この日には、おえべすさまのお福を戴く「福授くじ」が行われてきました。
特等は五合枡です。五合枡は、「商売繁盛(半升)に通じる」とか、「枡で福を掻き込む、計り込む。」など言い、縁起の良いものとして喜ばれています。